|
(1)アマニとは何ですか?
|
・アマニ(亜麻仁)は、亜麻科植物の種子(仁)のことです。英名Flax Seed(フラックスシード)、学名Linum usitatissimunと言います。
・地中海地方原産の自生植物で、人類が初めて栽培した植物のひとつと言われています。紀元前5000年にエジプトで栽培され、ミイラを包む布地に利用されていました。800年代にはフランスで「臣民はアマニをとるべし」と健康上の価値が認められました。この頃、アマニ種子は油に、茎は布地(リンネル)や紙に利用されるようになりました。
・中世〜近世にかけて亜麻仁の栽培は欧州全般に広まり、17世にはアメリカ大陸へ伝播、さらに17世紀には、日本へアマニ油(薬用)を得る目的で紹介されました。
|
|
(2)アマニはどんなふうに食べられているのですか?
|
・主にシリアルに加えたり、ごまのようにパンに添加してバラエティブレッドのような形で食べられています。アマニは日本ではまだあまり馴染みがありませんが、ドイツでは1人年間1kgも消費しています。(日本人のゴマ消費量とほぼ同じ量です) |
| (3)どこで栽培していますか? |
・亜麻の栽培は寒冷地が適しており、現在世界総生産の1/2〜1/3は、カナダで栽培されています。
・日本製粉株式会社のアマニも、カナダのサスカチュワン州で契約栽培されています。
|
| (4)どんな品種ですか?従来のアマニと比べて何かこだわりがありますか? |
・日本製粉株式会社では、’94年にカナダ農務省の農業試験場で開発された新品種「A.C.ナゲット」という品種だけを使用しています。
・通常のアマニは「ブラウン種」に分類され、こげ茶色をしていますが、この品種は外観が黄金色で美しく、別名「ゴールデン種」とも言われています。また非遺伝子組換でα-リノレン酸という体に必要不可欠な栄養素を豊富に含んでいます。
・この「ゴールデン種」は現在3軒の農家でしか生産されておらず、入手が困難でとても貴重な品種です。IPハンドリング(分別生産流通管理)、トレーサビリティ(原材料の出所や食品の製造元、販売先等の記録を記帳・保管し、食品とその情報を追跡できるようにすること)は完備しており、しかも開花以降の登熟期には化学肥料や農薬を一切使用していません。
・アマニの精選・焙煎工程は日本製粉株式会社の専門家がカナダの現地工場を訪問して技術指導を行い、万全の品質チェック体制を取っています。 |
| (5)アマニの栄養成分は? |
・たんぱく質25%、脂質43%。炭水化物6%、灰分4%、食物繊維22%
・脂質が約40%(cf:大豆では約20%、ゴマ約50%)と多く、中でもn-3系脂肪酸のα-リノレン酸が約60%を占めています。よってアマニ(粒)中のα-リノレン酸は約20%になります。 |
| (6)アマニにはどんな有効成分が入っていますか? |
・アマニの主な有効成分は3つ
1)n-3系必須脂肪酸のα-リノレン酸(詳細は後述)
2) アマニリグナン(SDG:セコイソラリシレジノール、詳細は後述)
3)食物繊維(詳細は後述)・・・の3つです。 |
| (7)ゴマと比較すると栄養成分はどう違うのですか? |
・ゴマ(乾燥)の栄養成分はたんぱく質20%、脂質50%、炭水化物18%、灰分5%、食物繊維10%
・ゴマとの大きな違いは、脂質中の脂肪酸の組成です。
・ゴマには過剰摂取が懸念されているn-6系脂肪酸のリノール酸が約20%も含まれていますが、アマニには6%程度しか含まれていません。
・一方、摂取が推奨されているn-3系脂肪酸のα-リノレン酸は、ゴマでは0.4%にすぎないのに対し、アマニには20%以上も含まれています。
・他に、ゴマ、アマニ共にリグナンという生理活性物質という物質を含んでおり、ゴマ特有のリグナンはセサミン、アマニ特有のリグナンはSDG(セコイソラリシレジノール)と言います。リグナンには抗酸化作用と女性ホルモン様作用があります。 |
| (8)α-リノレン酸とは何ですか? |
・α-リノレン酸は多価(高度)不飽和脂肪酸の一つです。炭素数18、二重結合数3の多価不飽和脂肪酸でn-3系グループを代表する脂肪酸です。また、αーリノレン酸は私たちの体の中では作れない、食品からとらなければならない必須脂肪酸です。
・α-リノレン酸の供給源としては、なたね油、調合サラダ油、クルミ、大豆油などや植物油のほとんどに含まれていますが、特にエゴマやアマニに多く含まれています。
・α-リノレン酸は発火しやすいため、炒め物のように加熱するよりも、ドレッシングなどの生の状態で摂取するようにしましょう。
|
| (9)アマニにはα-リノレン酸がどれぐらい入っていますか? |
・アマニ中の脂質が約40%、その中でn-3系脂肪酸のα-リノレン酸が約60%を占めています。よってアマニ(粒)中のα-リノレン酸は約20%になります。 |
| (10)α-リノレン酸にはどのような特長がありますか? |
・α-リノレン酸は、体内でエネルギーになりやすく、必要に応じからだの中で同じn-3系グループのEPA、DHAに作り変えられることが特長です。
・α-リノレン酸は体の中でEPA・DHAに変換されるため、血中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きをします。
|
| (11)α-リノレン酸と魚油(EPA、DHA)とでは生理機能がどう違うのですか? |
・α-リノレン酸は、体内でエネルギーになりやすく、必要の応じ体の中で同じn-3系グループのEPA、DHAに作り変えられえるため、DHAやEPAと同様の生理機能が期待できます。(その詳細は上記(10)) |
| (12)アマニまたはα-リノレン酸を推奨する行政の働きはありますか? |
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2005年4月試行)より「生活習慣病の1次予防のためn-3系脂肪酸を成人1日あたり2.0〜2.9g以上摂取」するように推奨しています。 |
| (13)α-リノレン酸は1日どれぐらい摂取すれば良いのですが? |
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」によれば、生活習慣病の予防のためn-3系脂肪酸(α-リノレン酸)を成人1日あたり2.0〜2.9g以上摂取するように推奨しています。 |
| (14)アマニにはリグナンがどれぐらい入っていますか? |
・アマニにはリグナンが1.2%含まれており、植物の中で含有量が最も多くなっています。なお、ゴマには0.6%含まれています。 |
| (15)アマニ油は1日どれくらい摂取すれば良いのですか? |
・α-リノレン酸の1日あたり推奨摂取量2.0g、アマニ油中にα-リノレン酸40%含有とすれば、アマニ油は1日5g(小さじ1杯強)摂取することが好ましいことになります。 |
| (16)アマニ油は酸化しやすいと聞きましたが、何か工夫はしていますか? |
・酸化防止剤としてローズマリー抽出物、VEを加えています。 |
| (17)アマニ油の賞味期限は? |
・未開封常温で1年です。できれば10度以下で直射日光の当たらない冷暗所で保管し、開封後は速やかに使いきってください。 |
| (18)アマニ油を開封した後は取っておけますか? |
・開封後は速やかに使いきってください。 |
| (19)アマニ油は炒め物に使えるのですか? |
・発火しやすいので、炒め物など加熱を伴う調理加工には使用しないでください。 |
| (20)アマニ粉末は1日にどれぐらい摂取すれば良いのですか? |
・α-リノレン酸の1日あたり推奨摂取量2.0g、アマニ粉末中にα-リノレン酸を約20%含有とすれば、アマニ粉末は1日10g摂取することが好ましいことになります。 |
| (21)食物繊維の機能は? |
・食物繊維は、体内でほとんど消化する事がないので、昔は栄養にならないと思われていました。ところが便を軟らかくしたり、腸の運動を助けて便の排出を良くしたり、腸内の善玉菌を増やしたり、腸内にたまっている老廃物や毒素を取り込んで体外に排出する(デトックス)などの機能が評価され、第6の栄養素とも呼ばれています。 |
| (22)エゴマ油との違いは何ですか? |
・エゴマ油はエゴマ(シソ科)から搾った油で、アマニ油同様、α-リノレン酸が多く含まれていますが、原料のエゴマは中国が主な生産地です。アマニの主な生産地はカナダや北欧などの寒冷地で、エゴマとアマニの違いは生産です。 |
| (23)ローストアマニを入れてクッキーなど作れますか? |
・クッキーを作ることは出来ます。
|
| (24)どのように食べればいいのですか? |
・アマニ油:そのままお召し上がりいただくか、ドレッシングと混ぜ合わせて野菜サラダやマリネにかけたり、カレー、スープなどにかけたりしてもおいしくいただけます。
・ローストアマニ粉末:そのままお召し上がりいただくか、おひたしやサラダ、スープなどにふりかけてお召し上がりください。
・その他「健康応援レシピ」を参考にしてください。 |
| (25)ゴマのような味ですか? |
・ゴマの様な味で、大変香ばしいです。 |
| (26)n-3系脂肪酸とは何ですか? |
・「脂肪酸」とは「脂質(油脂)」を構成している成分で、一般的脂質は、「グリセリン」に3つの「脂肪酸」が結びついています。
・脂肪酸は「飽和」と「不飽和脂肪酸」に分類されます。さらに不飽和脂肪酸「一価不飽和脂肪酸」、「多価不飽和脂肪酸」に分類され、「多価不飽和脂肪酸」は体内で合成できない「必須脂肪酸」であるため、食品から摂取する必要があります。
・「多価不飽和脂肪酸」は、さらに「n-6系」と「n-3系」に分類されます。
・n-3系脂肪酸とは、α-リノレン酸に代表される、脂肪酸のことで、n-3系とn-6系とでは、からだの中での代謝のされ方が異なります。
|
| (27)カラダが欲しがる栄養素とは何ですか? |
・n-3系脂肪酸のことです。
・厚生労働省は「日本人の食事摂取基準」(2005年4月試行)より「生活習慣病の1次予防のためn-3系脂肪酸を成人1日あたり2.0〜2.9g以上摂取」するように推奨しています。 |